プログレッシブレートスプリング
プログレッシブレートスプリングは一本に強力な部分と柔らかな部分の両方の性質を持っています。

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RSP(プログレッシブレートリコイルスプリング)とは? なんか知ってるようで知らないことのひとつカモ?しれませんね。ちょっとお話してみようかなと思います!
気楽に読んでくださいナ。

リコイルスプリングの話

プログレッシブレートリコイルスプリング(=不等ピッチリコイルスプリング)とは、 一本のコイルスプリングのピッチ(幅)が不揃い状態のものをいいます。 通常のスプリング(ノーマルリコイルスプリング)では、ピッチ(幅)が前から後ろまで同じで、揃っています。

どのような効果が得られるのでしょうか・・・。
スプリングを構成する要素には、スプリングの巻き径、線径、ピッチ、巻き数、材質、全長があります。
巻き径、線径、材質等を同一として考えて、ピッチのみでの変化を説明しますと・・・
ピッチの粗いスプリングは、ピッチの細かいスプリングより反発する力が強くなるということなのです。
プログレッシブレートスプリングは一本に強力な部分と柔らかな部分の両方の性質を持っています。

動き出す瞬間のパワー
ガスブローバックGUNのスライドは出来るだけ早く動作するほうが効率が良く爽快なものです!
例えば、自転車(例えばママチャリ)。動き出す瞬間はとってもエネルギーがいります、う~ん!!
ガスブローバックGUNのスライドも動き出す瞬間に最もエネルギーを必要とします。
そして、スライドの後退が終わり前進(閉鎖)する時は、その逆に強力な反発力を要求します。
等ピッチ(ノーマルリコイルスプリング)は、この一見矛盾したような要求を満足させられないのが現状です。
プログレッシブレートリコイルスプリングの場合、スライドの動き出す瞬間には柔らかな部分が圧縮され、
エナーシャ(勢い)が付いてから強力な部分を圧縮します。そして、スプリング全体の設定反発力でスライドが閉鎖されるのです。

他社カスタムパーツのリコイルスプリングで強弱二種類のスプリングのセット販売を見かけますが、ノーマルより強いか弱いかの違いだけです。
スライド動作のサイクル速度は早くなりません。

実銃には使わないもの

プログレッシブレートスプリングの発想は特に新しいものではありません。
オートバイや自動車のサスペンションには古くから採用されています。また、電動ガンのカスタムスプリングに採用しているメーカーもあります。
余談ですが中には二段ピッチ(なんじゃ、こりゃ?)のようなものもありますので、きれいに不等ピッチになっているものがお勧めです。
何故、実銃にプログレッシブレートスプリングが使用されないか?
実銃の場合、少しでもリコイルショックを柔らかくするよう、スライド後退速度を遅くする必要があるからです。
プログレッシブレートリコイルスプリングには前後の区別があるのか?
理論的にはピッチの粗い方が前です。
説明が長くなるので避けますが、要は重量の問題です。結果的に人間の感覚では前後の区別はつきません。
プログレッシブレートリコイルスプリングに欠点は無いのか?
あります!設計、製作が難しく、なんといってもコストが高いことです(涙ポロリ)。

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