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フルメタルエアーガンと法律 Vol.2

主要部にメタルを使用したエアーガン完成品(ハンドガン)は違法です。
あれから一ヶ月の時を経て、ようやく筆を執る気になった次第です。

2003年1月某ショップ経営者が、摸造拳銃所持の疑いで検挙されました。
検挙は、フルメタルのエアーガンを完成品で店頭に展示、 あるいは、店内に在庫していたものが対象でした。
一部でうわさされているような、別件逮捕では決してありません。

私どもは、この事件以前より、フルメタルエアーガン完成品が 摸造拳銃に抵触する可能性を 当HPで示唆してまいりました。
(事件以前の文章はこちらです。)

検挙後、違反を認めており、判例が出来るのは時間の問題と思います。
裁判所の判断がありしだい、疑いではなくなります。
発端の裏には、醜悪な臭いが渦巻きますが、 それはさておき、法があり判例も出来る以上、これを守るのは当然です。

現在のところメタルパーツの所持には、
法律上問題が無いことを、産業省、警察とも確認されているようで、 皆様も「部品での所持」をお願いします。
もちろん、銃口閉塞の上、金又は白に着色されてもOKですが、 そんな無粋なことを 誰もしないだろうと予想しています。
分解されておれば、部品であると考えます。
しかし、これは我が社の判断で、産業省警察や裁判所の判断ではありません。

法律は必ずしも、正しい方向に作用しません。 たとえば、シートベルト装着義務について・・
フルハーネスの4点式シートベルトでは違反になります。
ラリーやF1などでご存知の、あのシートベルトがです。
合法である3点式(車にオマケでついてくるアレ)よりはるかに安全性が高いのは、 誰もが認めるところでしょう。しかし・・・
法律で定められているのですから、警察官の勝手な判断は許されず 取り締まりの対象となってしまいます。
想像ですが、フルハーネスのシートベルトの上からさらに3点式シートベルトを装着! これなら問題ないかもしれませんね。(責任は持てませんm(_ _)m)

法律が正しい方向に作用しない場合においても、法の尊厳を守るためには 回りくどい事を我慢しなければならないことは、致し方ありません。

誰かが、摸造拳銃の法律に違反したからといって、不幸になったり、危害を受ける人はありません。
本物そっくりのおもちゃを手に入れた意思の弱い人が、犯罪に走らないようにとの 親心からのおせっかい極まりない法律で、国民を愚弄していると思います。
しかも、犯罪抑止力に足り得ないことすら、あきらかです。
現実に、プラスチックのエアーガンで強盗に至った事件を記憶しています。

模型のGUNを趣味にすると、肩身の狭い思いを多くの方が感じておられると思います。
わが国経済の牽引車である携帯電話ですが、あの薄くてきれいなプラスティック外装は モデルガン、エアーガンの射出成型技術を応用しています(^-^v

産業省の判断は知りませんが、警察の判断では、 スライドのみ金属や、フレームのみ金属(ハイキャパ?、STI?SAA?)も 摸造拳銃の範疇と捕らえてるようです。
気になる方は、ハイキャパ STIやSAAも分解するか、 銃口閉塞の上、金又は白に着色する必要があります。
先日、某雑誌に記事として掲載された半分金属のPPK/Sは違法と判断されているわけです。


弊社フルメタルカスタムは オートマチックは、スライドとフレームとを分離し(グロックも)、 リボルバーは、シリンダーをヨークごと分離し、 シングルアクションリボルバーは、トリガーガード&バックストラップを分離。
いずれも、銃の形をしていない状態でお届けします。
この状態で保管してください。


最後に、この法律の犠牲者となり検挙された某ショップに、お見舞い申し上げるとともに、
今後のますますの発展を、心より応援したいと思っております。
また、実銃によって多発する凶悪事件で忙しい日々を過ごされている中、 今回、手を煩わされた警察官の皆様にも、同情を禁じ得ません。
いったいこの一件で、誰が幸せになったのでしょうか?(醜悪な臭いの発生元?・・)

文責:PROTEC 代表 高橋 克也
以上の文章の無断転用転載をお断りいたします。

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